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見送るという事
恩人が、おととい天に召されたのですが
この酷暑迫るインドで
亡骸の放置は深刻な問題…早々に火葬となりました。


旅先や生活をする中で、突然目の当たりにする冠婚葬祭
残念なことに、結婚式よりお葬式への立会がふえつつある
今日この頃(恩人の年齢が両親や祖父母に近い故)

残念な瞬間でもあり、
貴重な最後のライフイベントへ立ち合う機会でもあったので
私が見たものを書きとめておこうと思います。



火葬をするまでの約1日半の間、
亡骸は冷却ボックスで腐敗を防いでいたようです。

とぎれぬ訪問客、御香とキャンドルをたき続け
恩人のそばに夜通し誰かが付き添う様子は
日本の御通夜と一緒です。


翌日の午後、
奥様と娘さんは最後のお別れを自宅ですませてそのまま待機、
男性の親族と近しい知人が連れ立って 火葬場へ移動しました。

喪主は白いクルタとパンツ、白い布のほっかむり
参列者には特にドレスコードはありません。

火葬場は街中の大通り沿いにありました。

火葬に至るまでに
一時的に待機する場所で亡骸を運び、
そこでお祈りの儀式をします。

その後、"ラ~ム ラーム”という掛け声で
親族とお坊さんが亡骸と担架ををかつぎ火葬場へ運んでいきました。

火葬は、日本のように電気火葬と
薪に亡骸をくべる火葬があるのですが
恩人は薪での火葬となりました。

セミダブル位の火葬スペース(コンクリをレンガで囲った長方形の場所)が
敷地内に30か所併設されていました。
不謹慎な表現ですが、MAX30人が一度に…ということになります。

※インドの人口を考えれば
 この光景は驚く内容ではないと後でインド人に笑われましたがね。

さらに失礼を承知で書きますが、
これだけ沢山の昇天仲間でにぎわうこの場所
さながら駅のプラットホームみたいな光景
旅立つ側は寂しくないんじゃないかなぁと。。思ってしまいました。。

すでに数か所では大きな薪が燃え、
焼き尽くして小さな灰の山と化した場所もありました。


火葬のスペースには
すでに土台となる枕木が置かれていたのですが、
そこに亡骸を寝かせて薪を組むのは、家族・友人知人・お坊さんです。

薪を組んで、油をかけて、牛フンの固形燃料を薪に挟み込む、
亡骸を担いできたベッドの土台は炎を付けるための道具に変身します。
旅立ちの道具は何一つ無駄にならず、全て灰になるようです。

薪に炎をつけるのは長男の役目
次に、何かの入った壺を薪に向けて投げる作法をしてから
自分の背後に放り投げて壺を割ります。

全ての参列者には拍子木のようなものを個々に渡されて
一人ずつ薪の中にそれを放り込んでお別れをします。

最後に、長男が薪の塩梅を調整して
(亡骸のベッドになっていた竹の棒を使って)
それを放り投げて、一連の火葬の作法が終了。


別の棟に再び参列者があつめられ
故人と家族にまつわる事をお坊さんがお話して終わりました。

参列者は帰宅後にまずシャワーを浴びるように言われました。

火葬は現場にお任せして、
翌日灰と遺骨を受け取り、ガンジス川に繋がる川へ行き
遺灰を川に流して最期のお別れとなります。



見送る自分達が自ら薪を組んで肉親を火葬する様子は
インドにいるからごく自然に受け止めた光景だったと思います。
形ある親に対しての最期の孝行です。
ちょっと羨ましいとすら思ってしまいました…麻痺してるのかな、私。


そして重複しますが、死や別れが寂しくないというか…

人生は通過点でのその次があって
そこへ旅立つような空気なんですね、火葬場が。

風と水と一緒にまたどこかへ移って、たどりつくような、
これで終わりじゃない感じ。


本当に不謹慎でアレなんですが、
自分や肉親にこの事態が訪れる前に、この体験に遭遇できたとこで
いままで覚悟していた考え方・思い方への角がとれた様な気がします。


インドでも日本でも他の国でも
最期の別れへの思いや理想は考え出せばキリがないのですが
しかるべき運命で立ち会うことになるお別れがあるのだと思います。
昨日のお見送り、これも何かの御縁なんでしょうね。

悲しい悲しいお別れではなく
肉体にお疲れ様、魂にいってらっしゃいを告げるようなお見送りが
できたような気がします。




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2013/04/12(Fri) | INDIA | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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